定置式3D計測システム Ten-goo
概要
産業界のさらなる効率化が求められる今、3D計測システム「Ten-goo」はモノの流れや動きを管理する際に必要な現状把握を簡便化し、それを3次元データとして自動的に取得します。取得されたデータは高精度の座標を保持した位置情報として活用できます。例えば石炭や鉄鉱石ヤードを計測すれば積み上がった形状を瞬時に計測し、その体積や表面積、山の偏りなどを把握できます。また木材や鋼材などのストックヤードでは在庫状況の把握に寄与し、造成現場の土量や産業廃棄物処理場の空きスペースをリアルタイムで計測するなど、多くの市場で広く活用が期待される技術です。
3D計測システム「Ten-goo」によって取得されたデータを次の工程に送ることにより、ロボット技術などによる自動化の効率を高め、全体の業務フローを最適化することが可能となります。
使用用途例
- ストックヤード
- 発電施設
- 港湾施設
- 各種製造ライン
- 土木工事(造成現場・立坑の掘削・埋戻)
- ゴミ処理施設
- 産業廃棄物処理場
特徴
- 定置式自動計測により無人の長期3D計測を実現
『架台に設置し定期的なモニタリング計測により省力化が可能となります。』 - レーザー計測により高精度なデータ取得を実現
『密度の濃い点群データを取得し、座標管理により多様な要求に応えます。』 - 保護等級(防塵防滴)IP67を実現
『厳しい環境下でも、堅牢な構造により安定した計測を行えます。』
Ten-goo 仕様
測定範囲 | 最長距離(反射率100%) | 170m |
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最長距離(反射率10%) | 45m | |
最短距離 | 0.6m | |
水平回転範囲 | -170°~ +170° | |
測定精度 | 分解能 | 1mm |
繰返し精度(1σ) | 4mm | |
精度(定誤差) | ≦4mm | |
スキャン及び プロファイル特性 |
最大スキャンとプロファイル角 | 90° |
スキャンミラータイプ | 4面ポリゴンミラー | |
動作モード(標準) | ビームスキャンステップ角 | 0.09° |
計測(スキャン角90°) | 1000 | |
スキャンレート(出射時) | 20Hz | |
スキャン時間(スキャン角90°) | 25ms | |
スキャンのスポット間隔 | 0.050° | |
計測レーザー | 計測レーザータイプ | パルスレーザー・ダイオード |
波長(nm) | 905 | |
レーザークラス | 1:EN 60825-1;94,96,01 | |
赤色レーザーマーカー (スポットを示す) |
赤色レーザーマーカー | DCレーザーダイオード |
波長(nm) | 635-678 | |
レーザークラス | 2:EN 60825-1;94,96,01 | |
電源 | DC24V | |
保護等級 | IP67 | |
動作温度範囲 | – 10℃~ + 50℃ | |
保管温度範囲 | – 30℃~ + 80℃ | |
サイズ | 121㎜(W)×109㎜(D)×247㎜(H) | |
重量 | 約10kg |
活用事例
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【造成現場での形状計測】
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【鉱山や石炭ヤードでのボリューム計測】