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防爆仕様3Dレーザースキャナー Z+F IMAGER® 5006EX

耐圧防爆型三次元レーザースキャナー「Z+F IMAGER® 5006EX」

Zoller + Fröhlich社とDMT GmbH & Co. KG社(DMT社)は、従来の高品質レーザースキャナーZ+FIMAGER®5006をもとに、耐圧防爆型三次元レーザースキャナーZ+FIMAGER®5006EXを開発いたしました。 Z+FIMAGER®5006EXは、地下採掘や地下産業など爆発の危険を伴う環境での調査における先駆的製品であり、採掘や地下産業など爆発性雰囲気での使用を目的とした三次元レーザースキャナーとして世界で初めてATEX(防爆規格)の認定を受けた製品であります。

Z+FIMAGER®5006EXは、ATEX指示94/9 /EGに基づき、クラスIとIIの認定を受けております。
ATEX指示94/9/EGとは、「爆発の危険を伴う環境での使用を目的とする機器および防護システム」に関する欧州規格です。
当該機器に関するATEX認定は、欧州共同体以外の地域でも一般的に認められております。

製品特徴

最大計測範囲79m(約259フィート)

レーザースキャナーの公称範囲は79mで、爆発の危険性が最も高い環境でも当該範囲内であればスキャナーの使用が認められています。

最大計測率508,000ピクセル/秒

Z+F IMAGER® 5006EXの最大計測率は毎秒508,000ピクセルで、現在市販の耐圧防爆型では最速の三次元レーザースキャナーです。

視野310度×360度

視界の拡大により更に広範囲にわたるスキャンが可能となりました。これにより少ないスキャニングポジションで資料を完成することができます。

他の機器への接続が不要な独立型

他の機器への接続が不要なスタンドアロンコンセプトにより、更に柔軟な対応が可能となります。 現場でスキャンを実施する場合、外部機器との接続が不要なため、爆発の危険を伴う環境で発火を引き起こす追加要因の排除につながります。

優れたデータ品質

Z+F IMAGER® 5006EXは、Z+F IMAGER®シリーズの三次元レーザースキャナーと同様に、高い角度や遠距離からでも正確な測定が可能です。 測定ノイズが非常に小さく、様々な表面や広範囲の測定においても優れたデータ品質を維持することができます。 最速モードでデータを収集しても、ミリメートル範囲で極めて正確なスキャンが可能です。

その他機能・仕様

筺体
ATEXの認定に基づき、爆発の危険性がある工業分野(カテゴリー2G)および採掘現場(カテゴリーM2)では、防爆筺体を付随したZ+F IMAGER® 5006EXの使用が認められています。

回転ミラー
レーザービームは回転ミラーによって偏向が可能であり、回転ミラーの最大回転周波数は50rpsです。 特許を取得した防護ガラスでミラーを覆うことで、品質や堅牢性、および持続性の維持を確保しております。 最大回転速度3,000 rpm、毎秒500,000ピクセル以上の最大スキャン率で、短時間で高解像度のスキャンを実施することが可能です。

Wi-Fi

Wi-Fiのインターフェイスを使用することで、スキャナーをWebブラウザーまたはZ + Fスキャンアプリで制御および操作することが可能です。

ハードドライブ

スキャンデータは、保内蔵された60GBハードドライブに保存されます。

電源

爆発の危険性がある場所でも、危険を伴わずに内蔵バッテリーの交換が可能です。

ポート

電源とデータのダウンロードのために、スキャナーの固定ベースに2つのポートを装備しております。

コントロールパネル

Z + FIMAGER®5006EXのディスプレイとコントロールパネルを一つにまとめているので、ワイヤレス接続でスキャナーの制御が可能です。 またATEXの認定を受けたPDAやノートブックを使用すれば、更に遠距離からのスキャナーの制御が可能です。 更に、イーサネットインターフェイスを利用すれば、爆発の危険性がある場所以外からの操作が可能です。

アプリケーション

施工完了時の書類

将来的な建設や改修作業も、三次元座標を利用すればミリメートル単位で正確に把握することができます。 また建築用の二次元図面も簡単に作成することが可能です。

偏差値分析

三次元の生データ(点群)と既存のCADモデルの直接比較により、構造の変化をすぐに検出することが可能です。

変形解析

スキャンデータを利用すれば変形解析を詳細にわたり作成できるので、気になる特定の領域を長期に渡り監視することも可能です。 信頼性が高く、需要の多い本ドキュメントツールは、事故などの証拠も保存することが可能です。

安全性と危険性の分析

迫りくる危険性を瞬時に検出することができます。 効果的な防護対策として導入が可能です。