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3Dレーザースキャナーのタイプによる強みと弱みは?ドローンタイプ、地上設置タイプ、ウェアラブルタイプを比較しました!

どのタイプの3Dレーザースキャナーを選べばいいの?どれが一番優れてる?

以前の記事で3Dレーザースキャナーにさまざまなタイプがあることをご紹介しました。
種類が豊富なぶん、どのタイプの3Dレーザースキャナーを選べばいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

結論から言ってしまうと「それぞれに強みと弱みがあるので、状況によって使い分けるのがいい!」というのが最もオススメの方法となります。

それぞれのタイプによって得意分野が違うため、目的に合わせて製品を選んだり、お互いの長所を組み合わせて使い分けることが作業のクオリティアップに繋がります

今回の記事ではそれぞれのタイプの良い点と悪い点をまとめましたので、製品選びの参考にしてみてください。

地上設置タイプ

長所

・精度が高い
・三脚に設置すれば使えるので誰にでも扱いやすい
・中距離タイプや長距離タイプがあり離れたところにある対象でも計測可能

短所

・スキャンポイント毎に機器を設置する時間が必要
・入り組んだ場所では測量ポイントが増え、作業時間も長くなる

解説

地上設置型と言われるこのタイプは土木・建築業など多くの業界で広く利用されています。
なんといってもその精度の高さが魅力。高精度が求められる計測では活躍してくれるでしょう
他の2タイプと比べると測量時間がネックとなりますが、RTC360のような高速タイプも開発されており、速度と精度両方を求める人にもオススメできます。

ドローンタイプ

長所

・広範囲を素早く測量できる
・空から撮影するので地上の影響を受けにくい
・グリーンレーザーを搭載したタイプなら水中の計測も可能
・ICT活用工事でも利用されている

短所

・空を飛行させるので扱いが難しく、屋内のスキャンにも向かない
・障害物を貫通できないので、物体の裏側をスキャンできない
・場所によっては飛行の認可やドローンの登録など手続きが多い

解説

広範囲を素早く測量できるドローンタイプは道路のような大規模工事や橋梁の点検で活用されています。
ICT活用工事として現在の状態と完成時の状態を比較し、オペレーターへ土を削る深さを教えるシステムなどがすでに実用化され活躍中です。
空からのスキャンで測量データを得られて便利ですが、樹木などを貫通して計測することはできません
測量しきれなかった部分を地上設置タイプやウェアラブルタイプで補うと良いでしょう
また、ドローンの利用方法によっては行政の許可や今年から始まるドローン免許の取得が必要になりますので、ドローン関連の法律を把握しておきましょう。

ウェアラブルタイプ

長所

・移動しながらスキャンできるので広い範囲でも測量しやすい
・森林のような入り組んだ場所にも対応できる
・人の多い繫華街のような場所のスキャンでも交通規制などをせずに済む

短所

・地上設置タイプに比べると精度が低い
・計測距離にある程度近づかないと精度が落ちる

解説

人が背負って移動しながら使えるウェアラブルタイプは森林のような入り組んだ場所でとくに力を発揮してくれます
反面、地上設置タイプに比べると精度が落ちますので、求められる品質によっては使用に向かない場合があります。
精度が必要な部分だけ地上設置タイプで測量するといった使い分けをすればデータの質を大きく上昇できるでしょう。
また、人が背負えないサイズのスキャナーはMMS(モービルマッピングシステム)という車載型や手押しタイプとして利用されています。

まとめ

地上設置タイプ、ドローンタイプ、ウェアラブルタイプという3つのタイプの長所短所をご紹介しました。
上記でご紹介したようにそれぞれのタイプにはメリット・デメリットがあるため、求めるデータの品質によってはスキャナーを適切に使い分けることも大切です。
3Dレーザースキャナーのレンタルサービスを利用すれば複数タイプの用意も簡単ですので、ぜひ活用してみてください。