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地上レーザースキャナーの測量の種類とメリットは?

3Dレーザースキャナー

地上レーザースキャナーとは

地上レーザースキャナーは地上から測量を行うタイプのレーザースキャナーを指しいくつかの種類があります。
従来の測量機器では一か所ごとに単点で測量を行っていましたが、レーザースキャナーでは秒間数十万を超える高密度・高精度のレーザーを照射することで対象を面で測量することが可能となりました。
レーザースキャナーによる測量で得られた三次元データは点群データと呼ばれこれを解析、加工することでモデリングや設計図の作成など幅広い用途で活用することができます。
従来の測量に比べ短時間かつ少ない人員で行えるほか三次元データの利用範囲が広いなど様々なメリットがあるためレーザースキャナーによる測量が広まっています。

地上レーザースキャナーの種類

設置型レーザースキャナー

地上設置型のレーザースキャナーです。レーザースキャナーの中では最もポピュラーなタイプであり建築現場や地形の測量などで主に利用されます。 地上設置型のためレーザースキャナーの中でも最も高精度の測量が可能です。

移動式ウェアラブルレーザースキャナー

人が背負うタイプのレーザースキャナーです。森林や屋内など障害物が多く設置型では対応できない場所などで利用されます。

車載型レーザースキャナー

自動車の上に設置するタイプのレーザースキャナーでMMS(モバイルマッピングシステム)にも利用されています。車載のため自動車で移動しながら広範囲の測量を行うことができます。路面の状態をチェックするなど交通量が多く調査しにくいところや広い地域を測量したいときなどに利用されます。

地上レーザースキャナーによるメリット

地上レーザースキャナーには時間短縮や人員削減、データの活用など数々のメリットがあります。最近ではレーザースキャナーを利用したデジタルアーカイブの取組なども広まっており、数々の世界遺産や遺跡などがデジタルアーカイブとして保存されています。先日焼失したノートルダム大聖堂にも研究者がレーザースキャナーで測量したデータが残されており再建に利用できるのではと期待が高まっています。

時間短縮

レーザースキャナーによる測量は広範囲を短時間で測量できるため、従来の測量方法に比べ大幅な時間短縮が実現できます。 短時間で測量できることを活かし災害現場など迅速な測量が求められる場所でも活躍しています。

人員削減

測量にかかる日数や人員が減らせるため人件費コストが削減できます。測量以外でも三次元データを利用しICT建機と連携すればオペレーターの人員を減らせるため、手の空いた作業員に別の仕事を割り振るなど効率化が期待できます。

視覚的でわかりやすい

レーザースキャナーでは色の取得も可能な為、写真のようで視覚的にわかりやすいデータを提供できます。VR技術との連携により疑似的な内部調査や状況把握に活用しているところもあります。

データをマルチに活用できる

レーザースキャナーにより得た三次元データは様々な活用が期待できます。モデリングを行い地形を立体的に把握する、断面図の作成、出来形管理、ICT建機に入力する地形データとして利用など測量によって得たデータの利用方法は多岐に渡ります。

安全な測量

非接触型の測量機器のため危険箇所でも離れた場所から安全に測量が可能です。解体現場や災害現場など作業員に危険が及ぶ可能性のある場所でも安全かつ効率的にデータを取得できます。

従来では不可能だった測量

レーザーによる測量では明かりの灯せない洞窟や建物、触れてはいけない文化財など従来の方法では難しかった対象の測量がおこなえます。森林調査では木々を一本一本調べるといった方法とる必要がなくなり大幅な時間やコストの削減、個人差によるデータのずれなどの解消が可能になりました。

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