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3Dレーザースキャナーを活用した科学捜査の取り組みとは!?

実は3Dレーザースキャナーは捜査現場でも利用されています。
3Dレーザースキャナーと科学捜査というのは一見意外な組み合わせに見えますが現場の様子を素早くスキャンし、事故で飛び散った破片やタイヤのスリップ痕のような重要な証拠を点群データとして保存できるため非常に便利です。
スキャン自体も短時間で終わるため、証拠の劣化を防ぎつつも現場の封鎖など市民生活への影響を最小限抑えられるといったメリットがあります。
海外だけでなく日本でも徐々に普及が進んでいます。2014年の山口県警を皮切りに西日本を中心に配備が進み、2018年には17府県警が3Dレーザースキャナーを配備しています。

どんなメリットがあるの?

捜査における3Dレーザースキャナーの活用にどういったメリットがあるのかご紹介します。

レーザーによる高精度の計測

自動車事故などでは周囲に細かい破片が散らばるため、すべて把握することは大変です。
3Dレーザースキャナーであれば現場周辺をミリ単位の精度で一気にスキャンしてくれるので見落としなどが起こりにくいです。
交通事故や火災の現場では変形したフレームや崩れた家屋のような複雑な形状を詳細に記録することで科学的な分析がおこないやすくなります。

短時間

従来の方法では、証拠の保存のために写真を撮ったり破片同士の距離を一つ一つメジャーを使って測るなどしていたため非常に手間がかかっていました。
しかし、3Dレーザースキャナーであれば広範囲をまとめて計測できるので短時間かつ現場の負担も減らすことができます。
また、短時間で捜査が終わるため、事故の多い高速道路などの交通規制を短く終わらせることが可能です。

デジタルデータによる現場保存

3Dレーザースキャナーを使えば点群データとして現場を保存できるので、現場を引き払った後からでも現場の詳細な様子を確認することができます。

携帯性

3Dレーザースキャナーはキャリーケースやバックパックに入れて持ち運ぶことができます。
大掛かりな設備や人員を必要としないため場所を選ばずスキャンすることが可能です。

まとめ

3Dレーザースキャナーの活用により、捜査現場の負担を減らす取り組みがおこなわれています。
スキャンによる詳細なデータは負担軽減だけでなく捜査においても様々なメリットがあります。
事故車両などの形状を詳細に記録できることにより科学的考察の役に立つというのは正確な計測ができる3Dレーザースキャナーの強みを活かした活用方法と言えるでしょう。