Tech Blog

ソーキテクノロジーブログ

3Dレーザースキャナーによる測量の流れをご紹介!現地調査からデータ出力まで!

3Dレーザースキャナーの測量ってどんな感じなのかイメージしにくいですよね。
そこで今回は一般的な地上設置型3Dレーザースキャナーによる測量手順をご紹介してみたいと思います。

1. 現地調査

まずは測量対象の現地調査をおこないます。
現地の状況を実際に確認し、計測時の安全は確保できるか。機器の設置場所はどうするか、レーザーを反射する物体は無いか、全体をスキャンするには何度スキャンをする必要があるかなどを調査。
ここで調べたデータをもとに作業計画や御見積を作成します。

2. 3Dレーザースキャナー、標定点の設置

現地調査で確認した場所に3Dレーザースキャナーを配置。また、3Dレーザースキャナー周辺には標定点というものを設置します。
標定点と言うのは座標変換により地上レーザースキャナーに水平位置と標高、方向を与えるための基準となる点のことでスキャンで取得したデータを合成する際に役立ちます。

3. スキャン

準備が完了したら、いよいよスキャンです。
3Dレーザースキャナーの設定次第ですが、1点をスキャンするのに数十分ほどかかります。
そのため、広い範囲の測量や複雑なかたちをした構造物の測量のように測量点を多めにとる必要のある場合は完了までに数日かかることもあります。
また、3Dレーザースキャナーは雨が降っていると上手く計測できないため屋外の測量では天気にも気を付けなければなりません。

4. スキャン結果の確認

3DレーザースキャナーならPCやタブレットを利用することで、スキャン結果をすぐその場で確認することができます。
仮に計測ミスがあったとしてもその場で気付けるため必要なスキャンをすぐに追加することができ、後日再調査なんてことを大きく減らせます。

5. スキャンで取得した点群データの合成

複数個所でスキャンをおこなった場合、そのままではバラバラのデータにすぎません。
実用に耐えるデータにするためには人の手で合成作業をおこない、点群データをひとまとめにする必要があります。
スキャン時に設置した標定点などを基準に複数のデータを繋ぎ合わせていきます。

6. ノイズ除去

ノイズ除去をおこない合成した点群データをさらに使いやすくするためのブラッシュアップをおこないます。

7. データ出力

完成した点群データを他の3Dソフトウェアで使えるフォーマットへ出力します。
多くの場合CADで利用されるのでCAD用のデータとして出力されることがほどんどです。

まとめ

一般的な3Dレーザースキャナーによる測量の流れをご紹介しました。
何となく測量ってこんな感じなんだとイメージしていただけたら幸いです。

ソーキ販売ではベテランスタッフ達による業務請負を行っています

ソーキ販売では3Dスキャナーの販売から専門のスタッフによる測量業務の請負、点群データ解析、解析ソフトの開発まで幅広いサービスを提供しております。
ベテランスタッフによる高精度のデータを提供し、お客様の業務の効率化をお手伝いいたします。
詳しくはこちらをご覧ください