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点群データのメリットって何?点群データのメリットをわかりやすくご紹介します。

ソーキテクノロジーブログでは活用事例など点群データについてさまざまな解説をしてきましたが、「結局点群データにはどんなメリットがあるの?」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は点群データや3次元データの活用メリットをテーマに解説したいと思います。

点群データにはこんなメリットがあります

メリット1 測量のスピードが早い

点群データ取得に利用する3Dレーザースキャナーは、その測量スピードも大きな魅力の1つです。
測量に使用する機器や測量場所の状態にもよりますが、1回の計測で周辺数百メートルをスキャンできるので大幅な時間短縮が見込めます。
大掛かりな準備も必要ないため、非常にフットワークが軽いです。

メリット2 デジタル活用に活かせる

国土交通省が推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)の取り組みやDX(デジタルトランスフォーメーション)のようにデジタル活用を推進する流れはこれからも拡大していくことが予想されます。
最近ではデジタル庁の新設やテレワークを筆頭とした働き方改革といったことが大きな話題となりました。
こうしたデジタル活用の流れの中で、注目されているものの1つが点群データです。測量時点でデジタル化されている点群データなら、その後のデジタル活用へとスムーズに移行することが可能です。

メリット3 3Dモデルを使ったシミュレーション

点群データから生成された詳細な3Dモデルはコンピューターシミュレーションのために利用されています。
作業現場のデータを使った作業計画づくりや配管や重機の干渉がないかチェックすることに使われたり、地形データを使った災害シミュレーションといった活用があります。

メリット4 自動車やドローンを使った広範囲の測量

点群データを取得する際に使われる3Dレーザースキャナーや自動車に搭載されるMMS(モービルマッピングシステム)、空を飛べるドローンでは、移動しながら広範囲の測量が可能です。
以前は有人航空機で撮影した空中写真から3Dデータを作成する「空中写真測量」という方法がよく用いられていましたが、それに比べると大掛かりな準備もいらず、なおかつ安価といったメリットがあります。
ウェアラブル型のスキャナーであれば人間が背負いながら周辺のスキャンを行えるため、人通りの多い街中や森林のように障害物が多い場所でも正確な計測ができます。

メリット5 視覚的にわかりやすい

説明資料として測量図のような図面を見せても一般の人にはいまいちピンとこないですよね。
そこで視覚的にわかりやすい点群データを使って説明する方法を採用しているところもあります。説明のためだけに図面から3Dモデルをおこそうとすると非常に手間のかかる作業となってしまいますが、測量などで得た点群データを利用すればそれほど労力をかけずに説明資料を制作できます。

メリット6 点群データから2Dの図面をつくれる

点群データから制作したCADモデルを使って2Dの図面を制作できます。
3Dモデルから平面図、立面図、断面図などが作成できるので2D図面を使った作業も可能です。

まとめ

今回は点群データのメリットについてご紹介しました。
点群データを活用しデジタル化をおこない時間短縮や人的コストの削減、測量によって集めたデータを解析し新たなビジネスの創出などで役立てている人もおり、点群データの利用はまだまだ広がっていくでしょう。
今回ご紹介したメリットはほんの一例ですが、点群データって何?どんな効果が?といった疑問に少しでも答えられていたら幸いです。